心に響く詩「おかげさま」
前回…
「思い出と一緒に咲くの…」
…に記載しました
「おかげさまね」と
夏百合に
声を掛けていらっしゃった
素敵なご婦人の
お話を読んで下さり
ありがとうございました。
「おかげさま」は
感謝の気持ちを表す言葉。
上所重助さんの詩を
ご存知の方も
みえると思いますが
ここで紹介させて頂きます。
「おかげさま」の詩
上所重助
夏が来ると
「冬がいい」と言う
冬が来ると
「夏がいい」と言う
太ると
「痩せたい」と言い
痩せると
「太りたい」と言う
忙しいと
「暇になりたい」と言い
暇になると
「忙しい方がいい」と言う
自分に都合のいい人は
「善い人だ」と言い
自分に都合が悪くなると
「悪い人だ」と言う
借りた傘も
雨が上がれば邪魔になる
金を持てば
古びた女房が邪魔になる
所帯を持てば
親さえも邪魔になる
衣食住は昔に比べりゃ
天国だが
上を見て
不平不満の明け暮れ
隣を見て
愚痴ばかり
どうして
自分を見つめないのか
静かに考えてみるがよい
一体自分とは何なのか
親のおかげ
先生のおかげ
世間様のおかげの
固まりが自分ではないか
つまらぬ
自我妄執を捨てて
得手勝手を慎んだら
世の中はきっと
明るくなるだろう
「俺が」、「俺が」を捨てて
「おかげさまで」、
「おかげさまで」と暮らしたい
お読み頂き
ありがとうございました。
月草